director's voice

竹口 要さん(陶芸)

滋賀県東近江市のことうヘムスロイド村で作陶される
竹口 要さんからのメッセージをご紹介します。

Q
「工房からの風」に、どのような作品をお持ちくださいますか?

A
ヨーロッパのアンティークな感じをイメージさせるような
日常使いの器をメインに作っています。

基本的に、私の作る器はフチが薄目になっているので
見た目からもシャープな感じの物が多いです。

そんな器を使い、普段の生活の中ほんの少しだけ背筋を伸ばし
シャンとたくなるような時間をつくれたら良いなと思っています。

今回は、定番の器だけでなく新しい器を出したいと思っています。

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今回の出展作家の中では、すでに充実のお仕事展開をなさっている竹口要さん。
作家としての作品の完成度が確かで、世界観も確立されていて、
きっと、素敵な空間を工房からの風に生み出してくださることと思います。

Q
竹口さんにとって「工房からの風」は、どのような風でしょうか?

A
難しい質問ですね。
私は、台風の為に延期になった全体ミーティングに参加出来ず、
出展作家のほとんどの方とお会いしておりませんし、
風人の皆様のお話も聞けずにここまで来ましたので、
まだ、これだと言うものを実感出来ていないと思います。

ただ、台風が接近する中、イベントの会場となる場所、
特に出展場所に案内していただいた時に
庭園や大きな木などを見て安心したことを覚えています。

そこが、自分の工房のある
ヘムスロイド村の風景に似ていたからかもしれませんし、
幼い頃遊んだ神社に似ていたからかもしれません。

私は、まだ、風がどのような風になのか分からないのですが、
ニッケ鎮守の杜の中で、色々な素材の出展作家の方々や
風人の方々と素敵な風をつくれたらと思っています。

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ええ、そうでしたね。
せっかく滋賀からいらしてくださったのに、台風のせいで予定変更になってしまって。
年齢的にも私は作家の方にお伝えすることが多い立場になりがちなのですが、
竹口さんとはもっと対等にいろいろお話をしてみたかったです。
(それは竹口さんの年齢にかかわらず)
ヘムスロイド村に今度はぜひお訪ねしたいと思います。
皆さんもぜひ。
ことうヘムスロイド村 → click

Q
竹口要さんのお名前、あるいは工房名についての由来、
またはエピソードを教えてくださいますか?

A
私は、箱が好きなんです。
紙の箱、木の箱、ブリキの箱、色々なサイズや素材の箱を集めています。
そして、それぞれの箱に合った中身をジャストサイズで収納し、
その箱を大きな箱の中に並べて収納。
そんな事が出来る箱が好きだったので自分の工房名を「小箱」にしました。

いや本当は、今までの話も本当の事なんですが、
実際のところは実家の片隅に作った工房が小さかったからです(笑)
本当に小さな小箱のような工房だったので。

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kobako
という工房名、印象的でした。
こういういわれがあったのですね。
そして、この文章の展開、うまいですねー。

竹口要さんの出展場所は、ニッケ鎮守の杜。
ちょうど真ん中あたりの場所に、凛とした器が並んでいることでしょう。

ホームページはこちらです。
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text sanae inagaki